歯槽膿漏に対する組織誘導再生法(GTR)について

歯槽膿漏で歯槽骨の吸収がおきると、病変部分をソウハ、除去することによって状況は改善されますが、通常は失われた歯周組織を元の状態に戻すことは困難です。しかし近年では歯周組織の再生を誘導させる材料を使用することによって、失われた部分を再生させることができるようになってきました。まずレントゲン検査等によって歯槽膿漏の状態を審査しこれらの方法の適応であれば、歯ぐきを切開し不良部分のソウハを行います。このとき歯根面についている歯石は完全に除去します。続いて歯根面に沿って歯周組織が再生されるような特殊な膜(GTR用メンブレン)、もしくは特殊なジェル(エムドゲイン)を入れます。そして開いた歯肉を縫合します。このようにすることでその部分が治癒するときに歯周組織が再生されてきます。この手術によって今までは困難であった組織が再生するということが可能となり、特に骨の吸収が部分的に進んだ症例には効果があります。
ただし次の点に注意が必要です。

1、すべての歯槽膿漏に適応できるわけではありません。
2、予後は、全身状態、術後の清掃管理等によって大きく左右されます。したがってきちんとしたプラーク管理ができない場合は適応にはなりません。
3、保険の適応ではありません。

患者さんの個々の状態により手術法が異なりますのでご相談ください。

当院での実績では、術後骨再生が良好なものは半数以上あり、骨再生は少ないが歯肉の状態が改善されたものも多く、ほとんどの症例で何らかの改善が見られています。今まではただあきらめなくてはならなかった進行した歯槽膿漏の治療手段として有効であるといえましょう。
手術は20〜40分程度、もちろん痛みはありません。 
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