骨再生誘導手術 - こいぬま歯科

骨再生誘導手術

歯周病に対する骨再生誘導手術について

歯周病で歯槽骨の吸収がおきると、病変部分をソウハ、除去することによって状況は改善されますが、通常は失われた歯槽骨を元に戻すことは困難です。しかし近年では骨の再生を誘導させる材料を使用することによって、失われた部分を再生させることができるようになってきました。

まずレントゲン検査等によって歯周病の状態を審査しこれらの方法の適応であれば、歯ぐきを切開し不良部分のソウハを行います。このとき歯根面についている歯石は完全に除去します。

続いて歯根面に沿って骨が再生されるようコラーゲンの膜、もしくは特殊なジェル(エムドゲイン)を入れます。そして開いた歯肉を縫合します。
このようにすることでその部分に骨が再生されてきます。この手術によって今まで困難であった歯槽骨の再生が可能となり、特に骨の吸収が部分的に進んだ症例には効果があります。

再生誘導手術のイメージ

【骨再生誘導手術の注意事項】

  • すべての歯周病に適応できるわけではありません。
  • 予後は、全身状態、術後の清掃管理等によって大きく左右されます。
  • 保険の適応ではありません。

※患者さんの個々の状態により手術法が異なりますのでご相談ください。

当院での実績では、術後骨再生が良好なものは50%、骨再生は少ないが歯肉の状態が改善されたもの40%程度となっており、ほとんどの症例で何らかの改善が見られています。今まではただ諦めなくてはならなかった進行した歯周病の治療手段として有効であるといえましょう。